看護師
看護師資格試験
■看護師資格試験
看護師養成機関を卒業見込みの段階で
国家試験を受験できますが、
最終的にその年度で卒業できなければ、
試験で合格点に達していても不合格扱いになります。
◆資格の種類・・・国家資格
◆難易度・・・★★★
◆受験者数と合格率(平成19年2月実施)
<受験者数> 50,766人
<合格者数> 46,000人
<合格率> 90.6%
◆教育訓練給付制度・・・あり
◆受験資格
@文部科学省指定の看護師養成学校または
厚生労働省指定の看護師養成機関を卒業した者(卒業見込みを含む)。
A外国の看護師学校を卒業した者、或は、
外国において看護師免許を取得した者で、
厚生労働大臣が@と同等以上の能力を持つと認定した者。
◆試験の内容
@人体の構造と機能
A疾病の成り立ちと回復の促進
B社会保障制度と生活者の健康
C基礎看護学
D在宅看護学
E成人看護学
F老年看護学
G小児看護学
H母子看護学
I精神看護学
◆試験日・・・2月下旬
◆試験地
北海道 青森 宮城 石川 東京 愛知 大阪 広島 香川 福岡 沖縄
◆願書の請求と提出
11月下旬〜12月中旬に
試験地を管轄する地方厚生局または支局に
直接あるいは書留郵便で提出。
◆受験料・・・5,400円(収入印紙)
◆問い合わせ先
厚生労働省各地方厚生局、支局
厚生労働省異医政局医事課試験免許室
〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
(пj03-5253-1111 http://www.mhlw.go.jp/
看護師をとりまく状況
■看護師をとりまく状況
看護師国家資格試験の
2006年度の受験者数は約5万人、
合格率は約90%ですから
約4万5千人の看護師が誕生していることになります。
平成18年末現在の
現役看護師数は約81万2千人。
平成14年時に比べ
約15%も増加していますが
医療や介護を必要とする
高齢者の割合が年々増加しているため
慢性的な「看護師不足」に陥っています。
介護職と同様
外国からの看護師の受入れに頼らざるを得ない
状況が現実のものとなりつつあります。
最近では
男性の看護師も珍しくはなくなってきました。
平成18年末現在の
現役の男性看護師は約5%、
現役の男性准看護師は約6%を占めています。
雇用の形態も
時代とともに変化してきています。
従来は
病院専属の看護師として
直接病院から雇われるというのが当たり前でしたが
最近では
派遣会社を通して
病院と雇用契約をする看護師も増えてきました。
中には派遣会社を通じ
夜間勤務だけに従事している看護師もいます。
看護師の業務
■看護師の業務
看護師の業務は、
主として病院などの医療機関が中心となりますが
業務の範囲は
病院や診療所だけに限られているわけではありません。
社会福祉施設、リハビリ施設、高齢者訪問看護など
時代のニーズに合わせて
さまざまな職場に広がりをみせています。
また更に飛躍して
認定看護師、専門看護師といった
専門分野に関する認定を受けて
高度な看護の提供を行う場合もあります。
医療技術が複雑かつ高度化し、
看護師にもそれなりの高度な知識が求められています。
保健師の資格を合わせて取得していれば
保健所、保健センター、学校、企業などが
主な職場となります。
助産師の資格を合わせて取得していれば
病院、診療所、保健所等で業務を行うことができる他
助産師として
「助産所(助産院)」を開業することもできます。
看護の道をもっと極めたいという人には
看護教員、看護研究者などの道もあります。
看護師の仕事
■看護師の仕事
病人や障害者の看護を
専門的知識をもってするのが看護師です。
看護師の代表的な職場は
何といっても
病院に代表される医療機関です。
医師の診察・治療・手術の補助から
患者の病状の観察、
事務手続きの連絡調整、
食事・排泄・入浴等の介助まで
看護師の仕事は非常に多岐に亘ります。
勤務の形態には
日勤だけの外来勤務と
交替勤務の病棟勤務があります。
この交代勤務がある、というのが
看護師の仕事の大きな特徴です。
病人には昼も夜もありませんから
当然夜も
看護師が病院に詰めていなければなりません。
看護師の仕事は
人の命を預かる重大な責任を伴うとともに
慢性の人手不足により
勤務の実体は非常に過酷です。
この傾向は一般的に
大病院になるほど強くなるようです。
外来勤務と病棟勤務
■外来勤務と病棟勤務
看護師の
病院などの医療機関での勤務形態には
外来勤務と病棟勤務があります。
外来勤務は日勤のみですが
病棟勤務は二交替、或は三交替での勤務になります。
◆外来の看護師の仕事
外来では
医師が正確な診断ができるように
看護師は
患者の状態を詳しく観察して医師に報告したり
医師が効率よく治療ができるように
治療行為のの補助をします。
診察前に問診や
身長・体重・体温・血圧・脈拍などの計測を行い、
検査の結果などの必要なデータを揃えて診察に備えます。
診察が済むと
検査の説明をしたり、
点滴や注射などの必要な処置をします。
◆病棟の看護師の仕事
病棟では看護師は
日勤、準夜勤、深夜勤の三交替制で看護をします。
(二交替制のところもあります)
日勤→準夜勤、準夜勤→深夜勤、深夜勤→日勤へと
連携プレーでの看護となりますので
看護師は
申し送りのための記録や伝票などに
ミスがないように気をつけなければなりません。
夜勤のときには
各病室を巡回して
患者に異常がないかどうかを確認します。
人手不足の折から
ベッドメーキング、配膳、食事の介助まで
雑務を看護師に頼らざるを得ない状況にある
病院が多いのが現状です。
看護師の適性とは
■看護師の適性とは
「白衣の天使」ともいわれる看護師。
その姿に憧れを抱く人も多いようです。
しかし看護の仕事は
「直接人の命に関わる」仕事であり
排泄の世話などもありますし
人の死に直面することもあります。
病人の看護には昼も夜もないので
夜勤を嫌がっていては看護師は勤まりません。
看護師の仕事は
精神的にも肉体的にも厳しさが要求される仕事です。
それに
看護師の仕事は何といっても人間が相手。
どんなに疲れていても、
常に笑顔で患者さんに接していかなければなりません。
看護師には
・自分自身をコントロールできる芯の強さと調和のとれた人間性
・他人の痛みや苦しみ、悲しみを理解し、思いやることができる感受性
・人間が好きで、人のために尽くすことを喜びとする感性
などの適性が要求されます。
その適性を満たすためには
・自分自身が健康であること
・専門知識、技術の習得
・高度化・専門化に対応できる勉学に対する意欲
といったものが必要となります。
とにかく
看護師の適性を一言で云うなら
「強さと優しさ」ということになるでしょう。
看護師に必要な知識と能力
■看護師に必要な知識と能力
看護の仕事は人間が相手。
患者の中にはにいろいろな人間がいるので
看護師が
扱いに苦慮する場合も多々あります。
しかしどのような人間が相手でも
看護師は
コミュニケーションが取れる能力が必要です。
その上に
看護する側とされる側との信頼関係が成り立ちます。
信頼される看護師であるためには
看護の専門知識と技術を習得しなければなりません。
解剖生理学
生化学
病理学
栄養学
臨床心理学
公衆衛生学
微生物学
薬理学
社会福祉
などの専門基礎分野に加え、
基礎看護学
在宅看護学
成人看護学
老年看護学
小児看護学
母性看護学
精神看護学
などの専門知識が必要です。
医療の現場で
看護師に具体的に要求される技術は
検査 点滴 検温・測脈・血圧測定 投薬
座位訓練 体位交換 移送 ベッドメーキング
清拭 入浴 介助 等々です。
看護師養成機関
■看護師養成機関
看護師免許は国家資格です。
看護師免許を取得するには
看護師国家試験に合格しなければなりません。
看護師国家試験を受験するには
看護師養成機関で所定の学科を修めなければなりません。
看護師国家試験を受験するための
要件を満たす看護師養成機関には次のようなものがあります。
◆看護専門学校
・修養年限3年間
・準看護師資格を有する者・・・終業年限2年間
※現在、2年課程の養成機関は減少している。
・大学に比べ、実地演習や、病院実習などが多いことが特徴。
看護専門学校は長年に亘り、
日本の看護師養成の中枢を担ってきました。
4年制の看護大学が増えてきた現在でも
看護専門学校出身の看護師が最多です。
特に国立系の看護学校の
徹底した看護教育の厳しさは
大学の看護科の及ぶところではないという定評もあります。
特に「看護師としての適性」に関しては
厳しく評価されるようです。
最近では
大学を卒業した社会人が
看護師を目指して入学してくるケースが目立ちます。
看護専門学校では
看護師の受験資格が取得できるだけで、
保健師や助産師については、
卒業後、保健師・助産師養成所に進学しなくてはいけません。
最近では、
保健師の受験資格も同時に取得できる
「保健師統合カリキュラム」を導入した
4年制の学校が設立されてきています。
また、看護大学によっては
看護専門学校の卒業生等に対して、
3年次への編入学を受け入れるところもありますので、
保健師や助産師を目指す者は
大学編入制度を利用するのも一つの方法です。
看護専門学校では
たいていのところは寮があります。
経済的なことも踏まえて
養成機関の選択にあたっては
将来をよく展望して考えてみるといいでしょう。
◆看護短期大学
・修業年限3年間
・大学に統合されて、廃止になる短期大学が増加中。
◆看護系大学
・修業年限4年間
・保健師受験資格が得られる。
・助産師養成課程併設の大学は約6割。
看護師の養成は
看護専門学校で行われた長い歴史がありますが
最近では4年制の看護学部や医学部保健学科へと
進学する者が増えてきました。
医療の高度化やそれに伴う
看護師の地位の向上など時代的な背景が考えられます。
2005年現在で
全養成機関の卒業生の約2割が4年制大学の卒業生です。
4年制の看護教育を行っている大学には
看護学部看護学科、医学部保健学科、医学部看護学科
などがあります。
全ての看護大学(看護大学校を除く)では
卒業時に看護師と保健師の国家試験受験資格が得られます。
助産師の養成課程を有する大学は今のところ6割程度です。
将来、指導的看護師を目指したり
看護学をより深めたいという研究の道に進むなら
大学の看護学部や医学部保健学科へ進学するのが早道でしょう。
◆国立看護大学校(厚労省管轄、東京都清瀬市)
・修業年限4年間
・助産師(選択)の国家試験受験資格が得られる。
・学士の学位は「大学評価・学位授与機構」に申請して取得する。
(注)
厚生労働省管轄の国立看護大学校は、
看護大学と同じ機能を有しますが、
卒業時に保健師国家試験の受験資格は得られません。
